また、木造住宅や木材をふんだんに用いた室内に入ると、私達は自然な温かみを感じます。
それは、木材の視覚特性によるものなのです。一つは、木材の表面に現れる木目。
木の種類によって、山形の曲線だつたり波状、あるいはしま模様だったりという木目が人の目に自然な、深みの有る、感じのよいイメージを与えてくれます。
もう一つは、色調。明度の高い木材を使えば「明るい」、明度の低い木材を使えば「重厚な」イメージになります。
そして、木材には紫外線を吸収するという大きな特性があります。
雪目の例でもわかるように、人の目にとつて紫外線は有害です。
木材は紫外線の反射が少なく、目に与える刺激が小さいことから、本の家は目に優しいということがいえます。